「祈願 復興 東日本」―。すべての御輿(みこし)の社名標識に被災地への思いを追記し、「浜降祭(はまおりさい)」が18日、茅ケ崎市南湖の西浜海岸で行われた。
寒川町、同市内の神社から出発した大小37基の御輿は、午前4時半ごろから徐々に海岸に到着。「被災地への配慮」を理由に、甚句の歌唱や拡声器の使用などが禁止されたが、担ぎ手は「どっこい、どっこい」という威勢のいい掛け声とともに御輿の鈴を勢いよく揺さぶり、金属製の取っ手「箪笥(たんす)」で調子を取りながら砂浜を練り歩いた。
例年の見せ場となっている御輿を担ぎながら海に入るみそぎは、台風の接近などを考慮して、膝がつかる程度にとどめていた。来場者は7万人(主催者発表)。